今や情報技術は、社会や経済のインフラとなり、私たちは情報技術のない生活を想像するのは困難になりました。
情報技術は便利さや効率化をもたらしてはきたが、一方で、必ずしも人の「こころ」を豊かにしてはこなかった。
今後、生き生きとした状態を、情報技術によって実現することはできるのか?
過去エンターテイメントの分野ではITは多くの成果を出してきました。
AIやVRなど次世代型のテクノロジーも活況です。
AIが持つ能力を人がどう活かすかが問われる時代に、テクノロジーの進化は
今まで夢物語のように思われていた物事を次々と現実化しようとしています。
テクノロジーの成熟度を見極め「波」に乗ることが重要になり、
AIが人の代わりを務められるようになった時代に、
どのような商品やサービスが社会から求められるようになるのか。
企業としてもそれを考えるべき時期に来ているといえます。
いくら素晴らしいアイデアを思い付いたとしても、
その時点でのテクノロジーが追い付いていないのでは、
実用的なものにはなりません。
今できること、近い将来にできることを見極めることが重要です。
「技術開発に携わるのは理系の専門人材」というのが、従来の日本企業のあり方。しかし、AIなどの発達によって、人や社会のことを考えながら技術開発を進めることの大事さがより顕著になってきました。
未来は誰の手の中にもある。恐れることなく新たなチャレンジを大きな転換を迫られる業種や企業もあるはずです。しかし、その一方で、これからも変わらないものも存在します。それは、人のノウハウや知的資産、創造性を必要とする仕事です。
もちろん、こうした環境変化に対応していく上では、今までの常識を捨てて新たなチャレンジに挑まなければならない場面も多いことでしょう。
しかし、日本には、それを乗り越える力が備わっているはず。
あと必要なものは実行力です。
かつて幕末の動乱期を迎えた時、国内には西洋の学問を学ぶ多くの私塾が立ち上がり、
日本の近代化を進める牽引役ともなりました。
緒方洪庵の適塾などは、医学の塾であったにも関わらず電信や大砲の実験まで行っています。
一見無目的なように見えても、いろいろなことに挑戦する中で見えてくるものもあるという考えだったようです。
最近の日本には、無茶なことをあえてやってみるようなエネルギーが少々薄れている感があります。
慎重さは日本人の美徳でもありますが、そろそろ新しいことに前向きに取り組んでいった方が良いのではないでしょうか。
新たな波を見つけて、それにうまく乗ること。最も肝心なことは、未来は全ての皆の手の中にあるということ。
新しいアイデアで、新しい時代を切り拓いていく、そんなことを実現していきます。